【岡山県倉敷真備町へ行かせていただきました。】
何をどんな風に書けば、上手く伝わるのか分からず、内容が内容だけにご批判もあるかもしれませんが、商工会青年部のメンバーである、私が感じた個人の感想として今回は書かせていただくことをご了承ください。
昨日、7/17(金)、兵庫県県青連(兵庫県商工会連合会青年部会)の中西会長のお声かけの元、三田市から6名、丹波市・淡路からもお越しいただき、計9名で岡山県倉敷市真備町の真備船穂商工会へボランティアに行かせていただきました。
今回は、先発隊ということで、現在の状況把握と何が今必要で、何が困っているのか、一体どういう状況なのか、ボランティアの受け入れはどの程度可能なのかなどを、
復旧作業並びに確認しにくのが目的のため、少人数で行かせていただきました。
三田市からは、約3時間程の道のりです、
岡山県に入り、高速を降りても景色は何も変わりません。
ですが、川が見え、橋を渡る間際から景色が一変します。
あの大雨から、約10日、家やお店の前、道路沿いや広い場所には、山積みの使えなくなってしまった家具や電化製品、そして捨てざるを得なくなってしまった品物の数々。
動かなくなった車やトラック、民家はほぼ全て人の気配がなく、2階部分まで被害の様子が。
そのような光景を目にしながら、真備船穂商工会へ到着しました。
岡山県県青連の石井会長から伺ったお話は、
この辺り一帯は、災害を受けることがほとんどなく、このような状況は全くの初めて、
青年部員の事業所は、1事業所をのぞいて、全てが被災、商工会全体では約200の事業所が被災。
そんな中、有難いのはやはり助けてくれる方々だということ、沢山の一般のボランティア方はもちろん、
そして、改めて商工会の繋がりの素晴らしさを感じたと。
この3連休には、本当に沢山の方が来てくれて、さらに重機やトラックまで搬入し来てくれたそうです。
そうなんです、今回の被害では、二階の屋根の下まで水位が来ており、町の中にはほとんど動く車やトラックがありません。
沢山のボランティアかたが来てくれても、なかなか現場へ連れていく手段がなかったり、捨てるものを運び出すための手段が少ないため、トラックなどがあると有難いということでした。
この日、私達は、2グループに分かれて、①つは家具屋さんへ、私達は車の修理店と横の酒屋さんのボランティアへ。
家やお店から運び出された、物や土の入った土嚢袋を、トラックに分別して載せては、集積場へ運ぶ作業でした。
この日もかなりの炎天下の中の作業、熱中症対策には万全に万全を期して、対応しましたが、それでもやはり軽い熱中症の様な症状は出ます。
それでも、こまめに休憩や水分補給を取らせてもらい、お昼の休憩も沢山いただき、
おそらく4~5時間程の作業しか出来ていないと思います。
ですが、地元の方々は、休まず動き続け、そんな私たちに感謝の言葉をくださり、とても気遣ってくださり、私達の方が助けてもらっているような感覚でした。
作業の合間に、当日のお話も少し聞かせていただくことができました。
沢山の避難警報がなり、これは危険だと思った頃には、まだ周りはそれほどでもなかったそうです、
その辺りは少し高台になっていることもあり、水が来ても床上くらいだろと、必要なものや、お客様の車、災害時に備えてトラックなどを安全な高い場所へと移動を始めたそうです。
少しして気がつけば、水位は、すねの辺りまで、
これはいよいよ危険だと、家族を連れて避難を開始したころには、右も左も道路が水没状態。
目の前の家の二階まで駆け上がったそうです。
その後ほんの数十分で水位は一気に胸の辺りまで。
2階にいても水位はかなりのスピードで増し、階段が一つずつ沈んでいくのを見ながら、線を引き、何分くらいで、水が上がってくるかを計算しながら、、、
一緒に避難した家族には小さなお子様やご年配の方もいらっしゃり、これはいよいよ屋根に避難する必要があるが、雨も降っており滑りやすい屋根にどうやって、小さなお子様やご年配の方を避難させるか。
急いで、敷物類を屋根に上げ滑り止めを作り、ひも状のもので手すり代わりになるロープを作り、対策をしたそうです。
その後水の勢いは収まり、屋根に避難することは免れたそうですが、
別の方は屋根にまで避難をし、
携帯の充電もなく、雨は上がったが、飲み物や食料もなく、
外部からの情報が一切ない状態で、ただひたすら屋根の上で助けが来るのを待ったそうです。
これでも内容は一部ですが、
このような状況を経験し、
そして、これからのお話も聞かせていただきましたが、
全く見通しがつかない状況の中、気丈に振る舞い、私達に笑顔で話しかけてくれ、気遣ってくださる、、、
今、そんな現実があります。
もちろんや物資や食料も必要だと思います。
でも、本当に必要なのは皆様のあたたかさと、未来へのほんの少しの希望です。
たった一日でも、数時間でも良いと思います、
是非、現地で人の力とあたたかさを感じさせてあげてください。
現地の人は本当に休みません、私達が行っても、休ませてあげるなんてことは到底できませんが、来てもらえることでとても喜び、元気になってくれます。
きっと内心はボロボロだと思います、でも笑顔で迎え入れてくれます。
とっても大変な作業です、ですが私たちは作業が終われば帰るところがあります、
でも現地の人は違います、そして次の日も、その次の日も、、、
1日でも、1時間でも早く、ゆっくり休め日が来ることを願い、皆様のサポートが必要だと思います。
そして、その後の未来への希望の為、募金や義援金などがとても必要になってくると思います。
この日の作業終了時点で、
被災した商工会登録事業所 200 のうち 40 の片付けが終わったとのことでした。
これだけでもまだまだですが、
もちろん民家や他の事業所を加えればまだまだです。
そして、どの時点を持って終了としているのか、きっとどこもまだ本当は終了していないと思います。
皆様が当たり前に過ごしている、今を途方に暮れている方たちがいます。
皆様も色んな大変なこと、悩みもあると思います。
でも、現地の人は一切愚痴を言っていませんでした。
現地へボランティアへ行くこと、募金や義援金をすることも難しい方も沢山いると思います。
是非、今を一生懸命生きてください。
愚痴を言える贅沢を感じてください。
1人でも多くの方に、岡山県の被災地域の方の想いと状況が伝わることを願い。
※※現段階(7/17現在)では着るものに困っているようにも感じました。
やはりこの暑さで作業していますので、すぐに汗だくになってしまい、着替えに困っているようでした、汗を吸いやすい、速乾性のあるものが良いと思います。
そして、ボランティアに行く際、
ご自身の飲み物(最低でも1時間あたり500mlは必要)、
マスク、
砂埃を防ぐゴーグルや眼鏡、
暑いですが長袖・長ズボンの方が良いです(直射日光はかなりつらいです)、
長靴、
帽子、
身体を冷やすスプレーや体を拭くシート、
タオル、
などは必ず必要です。
最低限こちらは持って行くようにしてください。
真備船穂商工会 ホームページ
2018-07-18